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2009年7月29日 (水)

忍法!元気出ろ

 うまくいかないことがあると、やはり落ち込むこともあります。息子の前では悟られないように振る舞っているつもりですが、先日、「お父さん、どうかしたん?」と言われてしまいました。「どうもせんよ」と返しても、「なんか、元気ねえなあ」。すると息子はクセなのか腕を組んで「うーん」と考えます。「お父さん、見っちょってな。忍法かけちゃんわ。保育所で忍者修行したんや」。そう言うと、両手の人差し指と中指を立てて握り、「忍法、お父さんの元気出ろ。ニン!」と忍者ポーズ。「どう? 元気出た?」。もちろん、元気が出ないはずはありません。「お父さん、本当に元気出たわあ。ありがとうな。お前のおかげや」。息子は得意顔でした。

 これは一例です。息子にはいつも大きなパワーをもらっています。彼の笑顔を絶やさないためなら、何でもできそうな気がします。そして、思いやりのある人間に育っていってくれていることをありがたく思います。今夜も「お父さん、今日は特別な」と言いながら、風呂で背中を流してくれました。

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2009年7月22日 (水)

晩春

 大分市の王子神社の夏祭りに行ってきました。この時期は神楽好きの息子にせがまれて、市内各地の祭りに出掛けています。王子神社の祭りは初めてでしたが、なぜか懐かしさを覚えました。大分市指定有形文化財である鋳物の鳥居をくぐると参道の両脇には出店が並んでおり、その風景はまるで映画のセットのようで「これぞ日本の夏祭り」といった雰囲気を演出していました。肝心の神楽では、息子がひょっとこにおびえて泣き出してしまいました。お父さんのそばにいれば大丈夫だから見ようと説得しましたが、帰りたいと言って聞きませんでした。

 泣いたおかげで予定より早く帰宅することができ、二人で風呂に入りました。体を洗ってやっていると息子が神妙な顔つきで「ぼく、結婚せんけん。ずっと、お父さんとおりたい」と言います。それは映画「晩春」の原節子のようでした。

 この1949年の小津安二郎監督作品では、早くに妻を亡くした大学教授(笠智衆)となかなか結婚しない娘(原)の暮らしが描かれています。娘は父親の世話をかいがいしくします。このままではいけないと思う父は結婚を勧めますが、娘は「このままがいいの。ずっとお父さんといたい」と答えます。ぼくは息子の言葉にこの名場面を思い出しました。
「お父さんな、うれしいけどな、お父さんも結婚したんで」
「お母さんとやろ」
「そうで。だけんな、お前もした方がいいよ」
「そんなのいやだ。お父さんといたい」
 泣きながら言うので「分かったよ」と収めましたが、もちろん嫌な気はしませんでした。ただですね、普段から○○ちゃん(よく変わるんです!)が好きとのたまう息子ですからね、期待しないでおこうとは思っています。

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2009年7月16日 (木)

クレイマー、クレイマー

 映画好きの方ならピンときたかもしれませんが、このブログのタイトルにある「フレンチトースト」は1980年公開の映画「クレイマー、クレイマー」に由来しています。この映画は第52回アカデミー賞作品賞や監督賞などを受賞しています。

 仕事に没頭するあまり家庭を顧みなかった男(ダスティン・ホフマン)に、妻(メリル・ストリープ)は愛想を尽かして出て行きます。翌朝、小学生の息子と二人になった男は朝食を作ります。そうです、フレンチトーストです。でも、これまで料理などの家事をしてこなかった男はうまく作れません。こんな風にして、二人だけの生活が始まります。ぼくも息子と二人の生活が始まったばかりのころ、フレンチトーストを作りました。しかし、息子はあまり食べませんでした。甘くなかったのです。卵を溶いた状態では甘かったのですが、焼くと甘味が飛んでしまいました。そんな話を友人や会社の先輩にすると、ハチミツをかければいいとアドバイスしてくれました。それからは、息子も喜んで食べるようになりました。

 映画のストーリーを明かすほど無神経なこともありませんのでこれ以上は書きませんが、父親と息子の暮らしには濃密な空気がありました。互いに何をしてあげられるのだろうか。そんな思いが親子の関係を濃いものにしていたのは間違いないと思います。
 ぼくと息子の生活を考えると―。息子はまだ4歳なのでぼくと二人の暮らしが意味するところを正確には理解できていないでしょう。それに、ぼくや妻の実家も市内にあり、息子は祖父母とも気軽に会えます。そんなこともあり、二人の生活が始まって5か月になりますが、まだ“ごっこ”の域を出ていないような気がします。
 息子は母親の不在を、これから少しずつ分かっていくことでしょう。ぼくが作るフレンチトーストもまだまだですが、少しずつでも上達できればいいなと思っています。親子二人、一緒に少しずつでも成長していければ言うことはありません。

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2009年7月13日 (月)

生まれてきたのはお父さん

 今日はぼくの誕生日。息子と二人で近所の回転すし店に行きました。息子の食べるネタは決まっていて、イカ、タコ、マグロ、玉子、そして最後にカッパ巻きです。今夜もおいしそうに食べていました。
「今日はお父さんの誕生日やけん、特別な日やな。そうやけん、おすし屋さんに来たんやろ」
「そうで」
「じゃあ、特別な日やけん、シンケンジャーのビデオを借りに行っていい?」
「えっ、お前の誕生日やないやろ。だめやわ」
 そう返すと、「お父さん、お願い。特別な日やろ」」と手を合わせます。
「じゃあ、保育所のハッピーバースデーの歌を歌ってくれたらいいわ」
 息子は「恥ずかしいなあ」と言いながら、小さな声で歌ってくれました。

♪今日は楽しい、イエー、誕生会、イエー。ハッピーバースデー、生まれてきたのはお父さん、イエー。

 生まれてきたのはお父さん、かあ。39年前のことだもんなあ、と思うと、こっちが恥ずかしくなってきました。でも、とてもうれしい、そして最高のプレゼントでした。
「ありがとう。お父さん、うれしいわあ」
「やったら、シンケンジャーいいやろ」
「えっ、ああそうやな。約束やもんな」
 そして、一通り食べた後に「お父さんの誕生日やけん、ケーキが流れてきたら取ろうか」とぼくが言うと、息子は「うーん」と腕を組みます。
「あんな、ぼくな、おすし屋さんのケーキはあんまりおいしくないと思うんよ」
 ぼくは返す言葉がありませんでした。

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2009年7月 7日 (火)

七夕

Photo_5

 今日は七夕。息子は保育所で短冊に願いを書きました(写真上)。将来の夢は新幹線の「うんてんしゅ」だそうです。実現できるように頑張ってほしいものです。「お父さん、乗せちゃんけんな。長生きしよな」と言っていました。
 そうそう、長生きといえば。寝かせつけるときに「何歳まで、お父さんと寝るん?」と聞いてみたところ、答えは「100歳まで」。うれしいけど、そのときぼくは135歳。この世にはいないですね。

Photo_6

 保育所の同級生家族と一緒に長浜さま(大分市の長浜神社の祭り)へ行きました。子どもたちは、焼鳥、から揚げ、はし巻き、チーズ揚げ、かき氷のほかに、ヨーヨーすくい(写真下) や奉納神楽を楽しんでいました。
 やはり「雨の長浜さま」です。日が落ちた後にパラパラと降ってきました。

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