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2009年10月 9日 (金)

父ありき

 最近、19年前に亡くなった父のことを考えます。49歳でしたが、どんな気持ちで死んでいったのだろうか、と。ぼくは父の子どもとして生まれたことに複雑な思いがあります。誇りなんてものは微塵もないですし、父は決して尊敬の対象ではありません。
 仮面ライダーごっこで遊び疲れてスヤスヤと眠っている息子の寝顔を見ながら、この子は将来、ぼくの子として生まれたことをどう思うのだろうかと考えます。

 眠れない夜はこんなことに思いを巡らします。今夜もそんな夜です。

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親子の日々」カテゴリの記事

コメント

あなたの苦悶を、ご子息はしっかり感じ取っていると思います。だからあなたは‘自慢の父’になるのでは。

わたしも同じような境遇ですが(デスノートがあれば迷わず自分の父親の名前を書きたい)、私は父親を完全なる反面教師にしてきました。きっとあなたも同じはず。だってそんなニオイをさせてないもの。

だから、あなたは大丈夫。

だと思います。抽象的でスミマセン。

投稿: アベシ | 2009年10月 9日 (金) 23時52分

幼少期の父親との思い出(共に過ごした時間)がどれだけあるかによって、父親に対する思いは変わってくるのではないかと思います。
僕は幼い頃に父と遊んだ記憶がほとんどなく、そのことから中学以降、「一人の男」として父親を見るようになってから、猛烈な反発心が芽生えました。アベシさんと同じく父親を反面教師として生きてきた気がします。
もちろん自分が父親になってからは見方は変わりましたが。

ブログを拝見していつも感じるのですが、息子さんは、お父さんの思いを十分に感じ取って成長されていると感じますし、濃密で豊かな思い出が日々心に刻まれていると思います。尊敬の対象にはならなくとも、息子さんにとってなくてはならないたった一人の大切なお父さんであれば、それで十分ではないでしょうか。
僕がもし中山さんの息子さんで、あえて父親を点数評価させていただくならば、120点です。
絵心2を見ながら、それを確信しました。

投稿: Black Tree | 2009年10月10日 (土) 07時05分

アベシさん

コメントありがとうございます。
ぼくの父はあまりにも不器用な人で、反面教師にさえならなかったような気がします。しかし最近、自分がその父に似てきているのを感じています。
ぼくの属している組織には封建的な体質があり、ぼくはそれに違和感を覚えます。利口な人ならば、そういう気持ちは心の奥にしまい込んで何でもないように振る舞えるのでしょうが、今のぼくにはそれができそうもありません。ただ、ぼくの不器用さに息子を付き合わせるのもかわいそうかなとも思います。ぼく一人ならば、少年時代に過ごした四畳半二間の借家から出直すということも考えられるのですが。
そんな感じに今、神経が苛立っています。よくないですね。早く心に安らぎを取り戻したいと思います。

父に関しては今月末に何か書きたいと思っています。

投稿: 中山カオル | 2009年10月11日 (日) 23時12分

Black Treeさん

120点との評価はうれしいですが、そんなことはないですよ。
ぼくは息子に、ぼくの子どもとして生まれてよかったと思ってほしいとは考えていません。自分の足で自分らしく歩んで行ってほしいとだけ思っています。
ぼくも思春期を迎えると、父とはほとんど話さないようになりました。父の不器用な生き方に呆れ果てていたんだと思います。
そのころ偶然、テレビでビートルズの音楽と出会いました。それから新聞配達のお金で毎月1枚ずつロックのレコードを買いました。音楽や映画、文学との出会いで自分の中に自我が芽生え、感性が研ぎ澄まされていくのを感じました。そんな当時のぼくには父の生き方を肯定する材料を見出すことはできませんでした。当時もそうですが今でも、それはそれで仕方ないことだと思っています。
親子だからといって何でも分かり合えるはずはありません。小津安二郎の「東京物語」を見るまでもなく、親子の心は離れていってしまいます。親子とはそんなものだと思っています。ただ、息子が自分らしさを追い求める努力を怠ったときは、全身全霊を込めて叱ってやろうと思います。ぼくがしてやれるのは、そんなことぐらいですから。

投稿: 中山カオル | 2009年10月12日 (月) 00時19分

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