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2010年7月11日 (日)

お母さんに会いたい

 以前に運営していたブログでは書かなかった(もしくは書けなかった)ことを。

 今朝のことです。おもちゃ部屋からリビングに戻ってきた息子が「お母さん、(侍戦隊)シンケンジャーは知らんわなあ」。手にはシンケンジャーのロボット、海老折紙のおもちゃ。「ぼく、お母さんに会いたい」と今にも泣き出しそうな顔で立っていました。
 侍戦隊シンケンジャーは妻の死の直後に放送が開始されました。当然ですが、妻は見たことがありません。息子は久しぶりに手にしたシンケンジャーのおもちゃで、母親の不在を意識してしまったのでしょう。
 息子は「お母さんに会いたい」と繰り返します。こんなことがたまにあるのですが、ぼくがしてやれるのは抱きしめてやることくらいです。今朝も「お父さんにおいで」と抱き寄せました。息子は声こそ出しませんでしたが、目からは大粒の涙を流していました。ぼくが「これからお母さんのお墓に行くか」と言うと、「そうや、お父さん。お母さんに海老折紙を持って行っちゃったら喜ぶわ」と少し元気を見せました。
 出掛ける前にぼくが整髪料をつけていると、「お母さんに会いに行くけん、かっこつけよんのやろ。おれにもつけて」。少しだけつけてやると、鏡を見ながら「よし、オッケー」とニッコリ。ぼくが着替えていると、「お父さん、もう行くよお」と待ちきれない様子でした。

 墓(納骨堂)は自宅からクルマで10分くらいのところにあります。数珠を手に「お母さん、来たよ。南無阿弥陀仏」と唱える息子を見ていると、自分の無力さが嫌になってきます。そして、それでも子どもはちゃんと育つことをあらためて感じます。
 いつもは笑顔の息子ですが、こんな日もあるのです。母親がいれば考えなくてよかったことで、小さな心を悩ませることもあるでしょう。父親であるぼくに言わない悩みもたくさんあるでしょう。息子はきっと、人の痛みを理解できる大人になってくれることと思います。悩んだ分だけやさしくなれるとぼくは信じています。実際、息子は思いやりのあるやさしい男の子です。

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