最果ての駅
年末年始の休みに息子をどこにも連れて行ってなかったこともあり、大分駅から電車の旅に出発しました。目的地は未定。着の身着のままの旅です。
特急青いソニックに始まって、小倉では北九州モノレールに乗車。新幹線ひかりレールスターで博多駅に向かいました。その車内で小倉駅で買った折尾駅名物かしわめし(ぼくはこの駅弁に大切な思い出があります。その話はまたいつか)。博多駅で福岡市営地下鉄に乗り換えて、なぜか福岡空港に。展望デッキでしばらく離着陸を見学した後、再び地下鉄で博多駅に戻りました。それからぼくらは山陽新幹線をさらに下ることにしました。
東海道・山陽新幹線の終点は博多駅ですが、実はその奥にもう一つ駅があるのです。意外に知られていないのがこの博多南駅です。この駅は新幹線の車両基地に併設されています(写真1)。
ホームは一つしかなく、息子は「田舎の駅やなあ」と言っていました。確かにエントランスも新幹線の駅というよりは、在来線の郊外の駅といった様子です(写真2) 。
というのも博多駅からこの駅までの間は山陽新幹線ではありません。博多南線といい、新幹線の設備と車両を使っていますが旅客営業上は在来線の扱いです。もともとは博多駅と車両基地を結ぶ回送線ですが、地元住民の「通勤通学の足として利用したい」との要望を受けて開業したそうです。
おもしろいことにこの駅、いつでもホームに入られるわけではないのです。自動改札機があるのですが、普段は閉まっています。車両が入線しているときだけ、それも入線後の社内清掃が終わってから改札が開きます。車両と線路はJR西日本が管理していますが、在来線ということで駅はJR九州が運営しています。
ぼくと息子は博多南駅から小倉行きの100系新幹線に乗りました。小倉からは特急にちりんの臨時列車。電車、モノレール、新幹線、地下鉄に飛行機と、乗り物三昧の一日でした。大分駅に帰り着くとぼくは疲れ果てていましたが、息子は「楽しかったなあ」と満足そうでした。
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